現代山形考〜藻が湖伝説〜


〇七   日本のかたち

最終更新日:二〇二〇年九月一一日

最終更新日:2020年9月11日


文翔館
番場三雄

山形ビエンナーレでは山形県郷土館(文翔館)を描かせて頂きました。この建築物は1916年(大正5年)6月にイギリスルネサンス様式を基調とした100年を超える歴史ある建物です。本年4月初旬、まだ桜の蕾も固い時期、数日に渡り写生を取らせて頂きました。写生帖にどの様に構図を入れるかとても難しくとにかく建物の端から端まで全体を画帖のページを繋ぎ合わせ描き込んでいきました。写生時では様々な人との出会い、またコミュニケーションがあり自身の楽しみとあっております。文翔館のもつ美しさ、それに触れようとする人々、文翔館は山形市民の大きなシンボルとなっている様です。本画制作は夜の文翔館をコンセプトとし建物の荘厳さを夜の静寂感の表現につとめました。


07-5-a  番場三雄《文翔館》


番場三雄(Mitsuo Banba)

1953年新潟県加茂市に生まれる。現在、山形県上山市在住。1979年第34回春の院展初入選、第64回院展初入選、以後現在まで毎回出品を重ねる。1997年第82回院展奨励賞受賞(以降、’02、’04、’06、’08、’09、’10にて受賞)。1999年第54回春の院展奨励賞受賞(以降、’02、’03、’06、’09、’11、’12にて受賞)。2007年第92回院展「風の道」大観賞受賞。2012年日本美術院同人推挙。個展として、2006,2013年日本橋三越本店、2018年山形ビエンナーレ2018「やまのような100ものがたり」


作品データ


07-5-a  番場三雄《文翔館》

2020